
毒親によって育てられた子供は性格面で何らかの影響を受けます。
そのため毒親育ちの子どもが大人になり結婚出産を経験した時に
「ちゃんと子育てをしていけるだろうか。」
「毒親に育てられたことで我が子に何か悪影響がないだろうか。」
「自分は間違った子育てをしていないだろうか?」
と、自分が問題家庭で育ったことが原因で子育てに対して不安になる事は少なくありません。
毒親家庭で育てられたということは、親として見本になる、尊敬できるお手本を見てこれなかったわけですからそのことで心配になったり悩んだりすることは当然のことだと言えます。
私もそのことでとても悩んだ時期がありました。
そこで今回は毒親育ちであることが子育てや性格にどんな影響を与えるのか?またどのように対処したらよいのか?書きたいと思います。
目次
大人になっても結婚しても、まだまだ続く毒親の呪縛。
まず、毒親育ちによって受けた影響がその人の性格や子育てにどのような影響を与えるのかいくつかの点を挙げます。
- 親から愛されて育っていないので、子供を愛する自信が持てない
- 悪い手本(親として)しか見てこなかった自分はまともな子育てができないのでは?と悩む
- いつか毒親と同じことをしてしまいそうで、そもそも子供を持つことが怖い
- 子育てをすることで自分の子供時代を思い出し、してもらえなかったことやされたことを思い出し毒親に対して怒りや疑問を感じ苦しむ
- 子育てをする上で少しでもミスと思えることがあると自分は毒親と同じことをしているのではないか?と不安に
- 毒親に育てられた子どもは大人になっても承認欲求が強い傾向があるので、自分の子ども時代とは違い皆から愛され可愛がられる我が子に嫉妬心を感じる
- 常に自分を支配したり否定する毒親に育てられると、大人になっても自分自身に対して毒親と同じように接してしまい自分に厳しすぎたり自分を責めやすかったりする。そのため子育てに対しても上手くいかないことがあると酷く落ち込んだり場合によっては自分は親として失格なのではないかとまで思う
- 親から褒められたり評価されたことがないので、我が子の褒め方が分からず自分がされてきたようについ弱点や悪い部分ばかりに目をとめてしまう
次に私のケースについて書きます。
子どもが怖い?!私が感じていた恐怖。
私は、異常なまでに子どもを育てることに恐怖を感じていました。
独身時代の彼氏のなかには「将来結婚したら子供は○人欲しいな。」などと言う人がいて、悪気はもちろんないものの気分が悪くなり、吐き気がしたり動悸がしたりしたことを覚えています。
子どもに話しかけられるだけで不安な気持ちになりドキドキしたことさえあります。
これまでの記事で書いてきたように私の両親はDV、虐待、暴言、過保護、過干渉などまさに毒親の特徴オンパレードといった感じの人たちでした。
私は子供時代を何一つ思い出したくない…以前そう書きましたが、それは家庭での問題だけではありませんでした。
毒親によって人格を否定され続け、何か思い通りにならなければ暴力。愛玩動物のように子どもを扱う両親に育てられた私は自分に自信がなく小学生の頃からどうしても良い人間関係を築くことができませんでした。
毒親がやっていることは一種の子どもへのいじめですが、毒親に育てられた子供は自信がなく自己肯定感が低いので、学校でもいじめの被害に遭いやすい特徴があり私はその典型でした。
原因は自信のなさもそうですし、オシャレに興味を持つ年齢になっても母から一切許されず、地味で流行の服装をすることができなかったこともあります。
小学生の頃からいじめは始まり、中学生の頃ピークを迎えその頃には朝登校すると上履きを隠されている、自分の机に唾が吐きかけられる、多数のクラスメイトに囲まれ集団で暴言を浴びせられる、授業中も絶え間なく背中に消しゴムなどぶつけられる、汚いもの扱い、仲間外れ、ちりとりのゴミを頭から浴びせられる、トイレに逃げれば上から物を投げ込まれる、帰宅すれば留守電に脅迫や嫌がらせのメッセージが残っているなど…登校から下校までに及びついにはクラスの全員がいじめに加わるようになりました。
その頃からストレスで不眠症になり、酷い腹痛に悩まされ医師からは「過敏性腸症候群」と診断、手がボロボロになっても長時間手を洗わないといられないなど潔癖症になり精神の限界で、最後は中学の途中で転校せざるを得ませんでした。
家では母の虐待、父のDV、学校ではいじめと私にはいつも心が休まる場所がありませんでした。
私のような子供時代を我が子に経験させるくらいなら、絶対に生まない!いつの間にかそんなふうに思っていたのだと思います。
また、私の両親は子育てを失敗したと思っていて、そんな両親に育てられた自分が子どもをまっとうに育てられるはずがないという意識もありました。
子どもについて話題になることで子ども時代を思い出すことが辛かったこともあります。
最後にこんな私が子育てについて、毒親のトラウマから解放された方法を書きます。
毒親に育てられたことで抱いた子育てに対する不安、恐怖から私が解放された方法
- 親は親、自分は自分。と、切り離して考えるようにした
- 毒親についての本をたくさん読み(毒親本は私にとって助けとなりました。)必ずしも親にされたことを我が子にしてしまうとは限らないと知った
- 普通の家庭に育った子どもが良い親になるとも限らないのと同じように、毒親育ちの子どもが必ずしも毒親になるとは限らないことに気づいた
- 毒親育ちであることを子育てに生かそうと考えるようになった
毒親育ちでも、そのことで子育てを不安に感じる必要はないということに私は気づきました。
親と子供は全く別の人間なのです。
「若いうちの苦労は買ってでもせよ。」ということわざがあるように、若い頃の苦労は必ず人としての成長に繋がります。
子どもの頃、毒親によって辛い思いをさせられたことを無駄にしてはなりません。
毒親を反面教師にしてみてはどうでしょうか?
親からこんな言動をされたら傷つくということを毒親育ちの子どもは誰より知っているはずです。普通の家庭で育った人より他者の気持ちに敏感で、理解してあげられるやさしさの持ち主かもしれません。
そのことを子育てに生かしてみてはいかがでしょうか。
それは子どもにとって必ず良い影響となります!
まとめ
- 毒親育ちの子どもは自分に厳しすぎたり、承認欲求が強かったり自信がないなど性格面で育った環境の影響を受けるため子育てに不安を感じたり自分を責めやすかったりする。
- 毒親育ちの子どもは家庭でのストレスだけでなく、いじめの被害に遭いやすい傾向がありそういった子供時代の辛い経験から子どもを持つことや子育てに不安や恐怖を感じることも。
- 毒親に育てられたからと言って必ずしも将来毒親になるとは限らない。毒親を反面教師にし、その経験を子育てに生かすことができる。
私はこれらのことを知ってから、子供を持つことや子育てに対する不安や恐怖をかなり軽減でき、以前より明るい気持ちで過ごせるようになりました。
今は体調の関係で子供を持つことはできませんが、将来は妊活をするかもしれませんし、養子という選択肢も考えています。