毒親の相談窓口を利用したいけどお金が心配…無料でできるって本当?
電話で相談し安心した女性

毒親の問題を一人きりで悩んでいて、誰かに打ち明けてみたいけど相談する勇気が出ない方、思い切って誰かに相談したところ理解されず、むしろ見当違いのアドバイスをされる、毒親の味方をされかえって傷つく結果となってしまった…という方はいませんか?

 

毒親育ちの私もそのような時があり、心は必死に助けを求めているのに相談する場所を間違えてしまい絶望したことがありました。

 

やはり時代は変わっても日本には儒教の影響があるせいか、子供は親を敬うことが常識みたいな風潮が強く残っているので毒親について話すとこちらが責められるような結果となり、それまで仲良くしてきた人でもそういうことがあると避けるようになってしまいこちらから交友関係を断ったこともありました。

またDV家庭で育ったこと、虐待を受けた話などを安易にすると引かれてしまい、気がついた時には周囲から人がいなくなっていたなんて経験もあります…。

私はある時から自分について話すことをカウンセラーのプロや専門機関、ごくわずかな信頼できる親戚以外には控えるようになりました。

このような失敗から私が学んだことは、毒親育ちにとって身の上話をすることには大きなリスクが伴うということです。

 

こういったリスクを考えると毒親についてはなるべく信頼できるプロに打ち明けたいと思われるかもしれません。

しかしお金がたくさんかかるなら安心して相談できませんよね。

そこで今回は、毒親についての無料の相談窓口にはどのような場所があるのか?またそのメリットや相談するにあたって不安な気持ちにはどう対処したか?を今回は私の経験から書きたいと思います。

 

まず始めに、毒親について無料で相談できる窓口をいくつかご紹介します。

目次

無料で安心。気軽に利用できる相談窓口。

相談する男性

 

心の健康相談統一ダイヤル

(0570-064-556)

こちらへ電話すれば電話をかけた所在地から最寄りの相談機関に接続されます。最寄りの機関の運用時間などについて詳しく案内されているので、詳しくはこちらの厚生労働省のページをご覧ください。

厚生労働省のページ

 

いのち支える自殺総合対策推進センター

いのち支える相談窓口一覧

日本における自殺者は年間約3万人と言われるほど深刻であり、2006年には「自殺対策基本法」(平成28年4月1日改正)が施行され自殺だけでなく、自殺に至りかねない様々な悩みに対応することで国として自殺者の増加に対策しています。

これらの機関は基本的に住民票がある場所(居住地)なら無償で利用できます。(電話で相談するなら通話料金はかかります。)

 

法テラス

法テラスのページ

法律トラブルを抱えた人が気軽に相談できる公的サービス。適切な窓口を紹介してくれたり法律的なアドバイスをしてくれたりします。(24時間メールも受け付けています。)

一定の条件さえ満たせば無料で法律相談ができたり、場合によっては費用を立て替えてもらえることもあるので、毒親とのことで金銭トラブルなどを抱えているなら一度ご相談されることを是非おススメします。

 

他には…

  • 役所の相談窓口(家庭内の問題で相談したいと伝えれば、適切な部署へつないでくれる。)
  • 無料の弁護士相談。インターネットで検索すれば初回の法律相談を無料にしているところも。

 

毒親により心身の不調が酷いなら、心療内科などの医療機関への受診をおススメします。

 

とは言え親のこととなると、身内の恥を晒すようでなかなか相談しにくいという方もいらっしゃるかもしれません。

次に私の経験から第三者の機関へ助けを求めることのメリットについて書きます。

勇気を持って公的機関、専門機関へ相談する4つのメリット。

履歴を確認する男性

毒親の問題をプロに相談することにはたくさんのメリットがあります!

 

1、真剣に向き合ってもらえた。

大抵の毒親は大変外面が良い傾向にあるので、例え信頼できる友人や知人に問題を打ち明けたところで信じてもらえなかったり軽くあしらわれたりすることも。

しかし第三者なら個人的に親のことを知らないので「あんないい人に限ってそんなことをするはずがない。」といった主観や憶測に基づいて判断することがなく真剣に耳を傾けてくれる。

 

2、守秘義務がある。

「人の口に戸は立てられぬ」ということわざがあるように、信頼して相談したはずが面白がって口外されたり良くない噂を流されたり…ということもあり得るが、公的機関で相談を受けている方には守秘義務があるので信頼して洗いざらい話せる。

また職場など人間関係に影響が及ぶことがないので、「こんなことを話して変に思われないかな。」という心配も無用。

 

3、自分の親が毒親であることを専門機関で認めてもらえたことで救われた。

カウンセリングを何度も受け、社会生活や人間関係が上手くやれないこと、原因不明であったメンタルの不調を毒親による影響として専門機関で認めてもらえたことでそれまで自分自身を欠陥人間として責め続けてきた苦しみから解放され信じられないくらい心が軽くなった。

何より生きることが辛いと思うほどの気持ちを肯定してもらえたことが大きな救いに。

 

4、具体的にどのように行動すべきか、自分一人きりでは絶対に導き出せなかった答えが得られた。

毒親問題は千差万別、必ずしもこれをすれば絶対に解決できるということはない。

育った環境、毒親のタイプは人それぞれなので専門家からのアドバイスにより初めて解決策を得ることができることも。

 

しかし、いざ毒親について相談するとなると何から話して良いのかわからない、見ず知らずの相手に話すとなると緊張するなんて方もおられるかもしれません。

 

最後に毒親問題を公的機関で第三者へ相談するにあたって是非おススメしたい方法をご紹介します。

相手はプロ。一番伝えたいことをありのままに伝えよう。

電話に救われた女性

・簡単なメモを用意。

時間が限られていることもあるので私は相談させていただく時はあれもこれも話せばよかったと後から後悔しないよう、一番伝えたいことだけメモにしてから相談しました。そうすることで感情的になって脱線し、肝心なことを伝え忘れてしまわないようにしたのです。

・ただありのままを感情を伝える。

何から話せば…と思われる方は、「辛くてたまらない」「涙が止まらなくなる」など、ただ今感じている気持ちをそのまま伝えたら良いのです。相手もプロ、専門家なので信頼しましょう。

毒親の相談窓口を利用したいけどお金が心配…無料でできるって本当?まとめ

公園で何かに悩む女性

    • 毒親について無料で相談できる場所はたくさんある。一人で悩まずに勇気を持って相談しよう。
    • 身近な人に相談することに比べ、守秘義務がある専門家に相談することにはたくさんのメリットがある。
    • メモを用意するなどしてありのままの感情、一番伝えたいことを打ち明けよう。

 

私は専門機関で毒親について相談したことで、育った環境、両親、自分自身について客観的に見ることができ、毒親を毒として認めその悪影響と闘わなくてはならないと、ようやく自分を変える決意を持つことができました。

第三者へ相談するには勇気が要りますが、踏み出したその一歩はきっとあなたの明るい未来に繋がります。

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